新型肺炎 検査体制の拡充急げ
保険適用 速やかに
民間も活用 治療遅滞なく
衆院予算委で伊藤氏
衆院予算委員会は26日、安倍晋三首相らが出席し、国民生活の安全・内外の諸課題などに関する集中審議を行った。公明党の伊藤渉氏は、肺炎など新型コロナウイルスによる感染症への対応で、同ウイルスを検出するPCR検査の速やかな体制整備や保険適用を訴えた。
伊藤氏はPCR検査について、「実態として迅速に行われていない例がある。検査を待つ時間が長く、治療の開始が遅れるようなことがあってはならない」と指摘。その上で、検査体制の拡充に関し、「民間検査の質を担保した上で拡大し、体制の充実を早急に図るべきだ」と訴えた。また、PCR検査を速やかに公的医療保険の適用対象にするよう求めた。
稲津久厚生労働副大臣(公明党)は「必要な人が検査を受けられるよう体制を整備していく」と述べ、全国の医学部付属病院や感染症指定医療機関をはじめ、20日からは民間検査会社にも検査キットを配布していると説明した。医療保険の適用には「保険適用が必要となった場合に、すぐに対応できるよう準備していく」と答えた。
厚労相会見 すぐHPに
聴覚障がい者にも配慮
稲津厚労副大臣
伊藤氏は、テレビ中継されている厚労相の記者会見に手話通訳士がいないため、聴覚障がい者がその内容を理解できないと指摘。聴覚障がい者もリアルタイムで情報を得ることができる体制の整備を求めた。
稲津厚労副大臣は、厚労省のホームページ上で、内容を文字で速やかに掲載し、字幕付き動画も掲載すると表明した。
さらに、伊藤氏は、学校が休校したり教員が休む場合の対応に関し、「(自治体などに)児童・生徒の学習に著しい遅れが生じないよう、学習を補うための配慮を促してもらいたい」と要求した。
一方、伊藤氏は、運送の対価であるトラック運賃について、望ましい標準的な運賃を国土交通相が近く告示する予定であることに触れ、「(トラック運転手の待遇が)全産業平均と同等の待遇が可能となる運賃設定を実現するための告示とすべきだ」と訴えた。
赤羽一嘉国交相(公明党)は、トラック運転手の待遇改善に向け、「実際の取り引きで標準的運賃が尊重されるよう荷主に周知徹底していきたい」と強調した。
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