不安定な世界経済
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カテゴリー:ブログ / 作成者:伊藤わたる
こんばんは「いとう渉」です。5/3夜、自宅に戻りパソコンに向かっています。
欧州の金融不安が一段落し、米経済も復活の兆しとの見方から、円高も一息つき国内経済に明るい兆しが見えつつあるかと思いきや、そう簡単にはいきそうもありませんね。
ギリシャの緊縮財政に対する国民の不満はもとより、フランスのサルコジ大統領の緊縮財政政策に対する不満が大統領選挙の行方に大きな影響を及ぼしつつあるとの報道が散見されます。欧州経済の不安要因が再び投機マネーを円に流入させ、円相場は再び70円台に突入、日本の国内経済に不安要因を与えているといったところでしょうか。
こうした報道から想起されることの一つは投機マネーの規制。従来から話題になりながら、なかなか具体的な手が打たれていません。もう一つは緊縮財政の困難さです。一般の家庭であれば、借金を返済するために支出を抑えるのは当たり前ですが、これは支出を抑えても収入は維持されるということが大前提にあります。しかし国家の経済政策の場合、緊縮財政を実行し政府支出を抑えると、需要の縮小をまねき、結果的に経済規模が縮小し最終的に税収が落ち込んでしまえば、財政再建につながらないということになります。
いずれにしても、非常に精緻な議論が国内でもGW明けから展開されることを期待するしかありません。研鑽を重ねます。
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