沖縄の米軍基地を視察 – 伊藤わたる

沖縄の米軍基地を視察

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 こんにちは。8/25(金)、今朝の東京は雨のち曇り。雨のお陰でほんの少し涼しくなった気がします。
沖縄及び北方問題に関する特別委員会の委員派遣団の一員として、8/22・23の両日、米軍基地視察のため沖縄へ行ってきました。稲嶺県知事への表敬をはじめ、キャンプシュワブ(普天間飛行場代替施設建設予定地)等々7箇所の米軍基地の視察、キャンプシュワブ周辺の名護市長・金武町長・恩納村長・宜野座村長との懇談をとおして沖縄の抱える問題の複雑さを感じました。

《基地の中の沖縄・・・》
 在日米軍基地の約75%が存在する沖縄。その実態を自分の目で初めて確かめることが出来ました。街のいたるところに金網があり、その中は米軍基地。基地といっても、見た目は穏やかな感じですが、時折上空を通過する戦闘機やヘリコプターの爆音は相当なものです。基地の中は大変広く、ありとあらゆる施設が存在し、その中だけで一通りの生活ができるようになっており、沖縄では“リトル・アメリカ”と呼ばれていると聞きました。
 我が国は日米同盟に基づいて自国の防衛を米国に委ね、その代わりに米国に施設を提供しています。これによって軍隊を持つことなく、国の安全を担保しています(自衛隊の議論は先に譲ります)。しかし、この米軍基地が沖縄に集中しているため、騒音等の環境問題、一部米兵による治安の悪化等が懸案になっているのは皆様ご承知の通りです。また一方で、沖縄県民の約1万人の方々が基地で仕事をされているなど、基地による経済効果も無視できないものがあります。
 今般の米軍再編も“抑止力の維持と在日米軍の縮小”という一見相反する事柄を、何とか形にしたという意味では、評価できると考える一人です。しかし沖縄の目から見れば、頭越しで日米の協議が進んだ感が拭えないところがあるのも事実です。
 国・県・地元市町村、それぞれの考えが複雑に絡み合って、米軍再編、ひいては沖縄の米軍基地縮小は前途多難であることは間違いありません。しかし、どこまでもそこに住む方々の側に立った議論がなされなければならないと思います。

《戦争の無い世界へ》
 いずれにせよ、誰も望んでいないにもかかわらず、いまだに世界各地で戦争が行われ、“抑止力”という名のもとに軍備が進められています。不毛な戦争によって多くの犠牲者を出し、また原爆を投下された唯一の国である我が国には、この悪循環を断ち切る使命があると考えます。
 人類の英知を信じ、どこまでも高く、希望を掲げて進んで参ります。

沖縄米軍基地を視察
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