地雷除去機の開発~カンボジア・シェムリアップ州~
こんにちは。8/27~30日にかけて、山口なつお参議院議員や谷口和史衆議院議員とともに、日本が支援している地雷除去機の実証試験を視察するためにカンボジアに行きました。カンボジアのシェムリアップ州で行われている対人地雷除去機の開発現場を視察してきました。
地雷除去機や地雷探知機の研究開発は公明党が一貫して推進してきたもので、この「悪魔の兵器」を根絶させるために、これからも尽力していきたいと思います。
《悪魔の兵器~地雷~》
カンボジアで地雷が埋設されたベトナム戦争当時の1967年以降、それに伴い勃発したカンボジアの内戦は、1991年に和平が達成されるまで20年間以上も続きました。その間使用された対人地雷により、カンボジアは世界でも有数の地雷埋設国となり、現在も400~600万個の地雷が一般国民を苦しめています。2004年にも約1000人もの方が足を失うなどの被害にあわれているのです。そのうち実に30%は子供が被害者になっています。
「地雷があるところに入らなければいいんじゃないのか?」 素朴な疑問ですが、そう簡単にはいかないのです。対人地雷というのは直径10cmにも満たない小さく軽量なもので、雨期に沢山の雨が降ることによって流出します。それが農家の田んぼや畑に漂着し、農作業に出かけようとして被害にあったりするのです。地雷の敷設はとても簡単で、しかも安価な兵器ということもあり、ゲリラには好都合な代物なのです。簡単にばら撒くことができ、しかも長年にわたって国民を苦しめ続ける・・・ 地雷が悪魔の兵器と言われる所以です。
地雷の除去作業はカンボジア地雷除去活動センター(CMAC)がここ10数年にわたって継続していますが、長大な時間がかかる作業となっています。今回の開発は、さらなる除去スピードのアップを図るための除去重機を製作することを目的としています。
《継続的な援助を》
日本のODAにより、こうした途上国の様々な問題をより良き方向へと転換しています。人類が生み出した兵器だからこそ、それをこの世から取り除くのもまた人類の英知によるしかないのです。戦争被害の何たるかをその歴史に刻む日本だからこそ、こうした他国の苦しみに耳を傾け、共存の道を歩んでかなければならない−そう再認識した視察でした。
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