伊藤わたる物語=2 傷病手当金の支給期間を改善 – 伊藤わたる

伊藤わたる物語=2 傷病手当金の支給期間を改善

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/ カテゴリー:ブログ / 作成者:伊藤わたる

国内における死因の1位は、がんです。男性の3人に1人、女性の2人に1人がかかるとされています。公明党はがん対策基本法、乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポン配布、医療用ウィッグ・乳房補整具の購入費助成などを実現してきました。

私は党がん対策推進本部の事務局長を務めていた2017年2月、衆院予算委員会で傷病手当金の改善を求めました。これは病気やけがで会社を休んだ人に、日数に応じて健康保険から給付されるもので、金額は収入の約3分の2です。

当時は、手当金の支給期間「1年6カ月」の数え方に問題がありました。いったん支給が始まると、出勤して手当金が支給されない期間があっても、支給開始から1年6カ月後に支給が終了したのです。例えば「16年1月に受給を開始。7~12月は出勤し、翌年1月から再び受給」というケースでは、支給期間が17年6月までのため、7月以降は受け取れず、1年分しか受給できませんでした。がんは再発の可能性があります。出勤したことでかえって受給額が少なくなる制度は問題であり、私は支給期間を「合計1年6カ月」にするよう求めました。

その後も粘り強く提言。22年1月、合計1年6カ月分まで受給できる制度に変わりました。前の例で言えば、翌年7月以降も、休んだ期間の合計が1年6カ月となるまで手当金を受け取れます。働きながら病気と戦う人々のための制度改善ができました。

この問題に取り組んだきっかけは、がん患者から話を聴いたことでした。現場にこそ政策のヒントがあり、小さな声の中に真実があるのです。

がん対策には、検診率を上げることによる「予防」、高度な治療体制の提供など「医療」、緩和ケアや労働を支える「共生」の3つの観点があります。これからも皆さまの願いを形にしてまいります。

(伊藤わたる物語=2)傷病手当金の支給期間を改善

公明新聞中部版 2023年5月28日

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