ふつうに くらせる しあわせ
こんにちは「いとう渉」です。今朝もいつもの朝街頭からスタートしました。
さて、週末を利用して、藤田保健衛生大学地域包括ケア中核センターで行われた第2回地域包括ケア研究フォーラムに出席。その中で行われた愛知県豊明市による介護サービスに関する講演の一部をご紹介します。
同市では、後期高齢者数の伸びをはるかに上回る勢いで要支援者数が伸びていることに着目し、その低減に向けて調査・研究を進めました。その結果、デイサービスやヘルパー利用等の介護サービス利用が、介護度の重症化につながっている可能性があるという矛盾に気づき、さらに詳細に調査を実施。
結果として見えてきたことは、介護サービスの利用が進むと、今までの暮らしが変わり、介護サービス利用が中心の生活となり、これまでの地域や仲間とのつながりが薄れ、極端な場合、介護サービス以外では自宅から出ない方も見受けられることが分かってきました。
こうした「ふつうのくらし」からの変化が、何気ない普段の生活の中にある「しあわせ」や「生活のはり」を感じる機会を減らすことが、介護度の重症化につながっていることに行き当たったとのこと。
以来、隣接市区町村の温泉やスーパー等の民間事業者との連携も駆使しながら、出来るだけこれまでの普段の暮らしの中で、お出かけやお買い物、ちょっとした運動が出来る環境を整えていった結果、介護サービス利用の伸びが後期高齢者数の伸びの範囲内に収まるようになった、との報告がありました。
「ふつうに くらせる しあわせ」ー あらためてその大切さを実感し、知恵は現場にあることを痛感しました。寸暇を惜しんで現場に足を運び、血の通った温もりのある制度作りのために、努力を重ねて参ります!
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