民主主義を考える – 伊藤わたる

民主主義を考える

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こんにちは「いとう渉」です。“民主主義を考える”-今、日経1面に連載されているコラムがおもしろい。

今日の冒頭は「政府に入った政治家がメディア受けする政策で目立とうとする」という2009年6月の英下院の委員会報告で始まっています。現政権のスタイルは英国を模しているところからすると、似たような結果になるのは必然かもしれません。

名古屋市に目を転ずると、市長vs議会という構図がマスコミの格好のネタとなり、議会のリコール署名まで実施されました。

「議会改革」、「減税」、こうした民意に、まるで議会が反対しているかのような印象が世間には溢れておりますが、よくよく議会の議事録などに目を通してみれば、その印象は変わるはずです。どちらも、その中味こそ異なりますが、改革を進めようとしていることに変わりはないようです。マスコミの報道の仕方一つで見え方が変わる、民主主義の恐ろしい一面でもあります。

私が気をつけなければならないと思うことはただ一つ。「権力は集中すれば必ず腐る」ということです。名古屋の場合、市長をけん制すべき議会が、市長派ともいえる議員ばかりで多数派が占められてしまえば、まさに「権力は市長に集中」。決してこのましい状況ではないのではないでしょうか。

民主主義の基本は、どこまでも「対話」をとおした粘り強い前進が不可欠である、このことを忘れてはならないと思います。かのヒトラーも民主主義国家から誕生した歴史を振り返りつつ。

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