声 – 伊藤わたる衆議院議員

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10/14(火)、岐阜県下を企業訪問。その最中、HPにお世話になっている先輩からご意見を頂いた。本人ご了解のうえ、以下にご紹介させて頂く。

先日、政治家が生出演することで有名なテレビ番組を見ていたら、ジャーナリストとしては大ベテランの司会者が、「今回の衆院選は、自民党政権が崩れるかどうかという、保守合同から始まる50年の歴史が変わるかどうかの重要な選挙だ」と前置きした。
このときの対論相手は、自民党の石原伸晃氏と、民主党の菅直人氏だった。与野党の政策通を前にして、対論を面白くしようとしたのだろうが、冗談じゃないと思わず叫んでしまった。

自民党政権は、1993年の細川内閣発足に伴い一度下野している。自民党政権は、ここで完全に終わったのだ。
しかし、せっかく自民党政権が終わったにも関わらず、その細川内閣をぶっつぶしたのは、だれか。小沢一郎、現民主党代表である。
そして、細川内閣後、自社さ政権という、とんでもない政権をつくった立役者の一人はだれなのか。菅直人、現民主党代表代行である。
いわば自民党政権を復活させたのは、他ならぬ、今の民主党の最高幹部なのである。

この歴史認識に立てば、今回の選挙は、自民党政権を倒し50年の歴史を変えるというのは、まったくの認識違いだといわざるを得ない。ましてや、自民政権を復活させた当事者の菅直人氏に、自民党政権を倒すことを期待するのは、まったくの的はずれといわざるを得ない。

更に、小沢一郎氏といえば、昨年まで民主党には政権担当の能力なし、と見切りをつけ、自民党との大連合すら考えた御仁である。本気で自民党政権を倒すなどというスローガンは、卑劣な空手形といわざるを得ない。結局は権力の座につきたいだけの、すべては詭弁である。
老獪な司会者のいうように今回の選挙は、50年続いた自民党の独裁に区切りをつける選挙なのではなく、国民を欺く政治に区切りをつける選挙でなくてはならない。

また、同じ番組で腹立たしい場面があった。
与党が進めようとする緊急経済対策としての「定額減税」に対して、コメンテイターとして参加していた金融の専門家の発言だ。
コメンテイターとしての立場は、その発言の真意を問われることはない。だから言いたいことが言えるのだが、それをいいことに、専門家を代弁したような影響を与える。そのコメンテイターいわく。「定額減税などの規模の減税を行ったとしても、経済効果にはならない」と切り捨てた。

冗談じゃない。今必要なのは、この物価高で、明日の生活にすら事欠くような低所得者に対して、政治は温かい援助の手を差し伸べることではないか。
さしものコメンテイターは年収何千万もある生活に余裕のあるお方だ。そのお方の6万円と、年収2、3百万の低所得者の6万円とは、自ずと金銭感覚は違う。どれほど、その6万円がありがたいか。経済効果なし、と一刀両断に切り捨てられるのは、こういった低所得者ではないか。

お金持ちの傲慢で、経済政策を考えてきたのが、今までの政治だとすれば、それを、血の通った温かな政治に変えていくことが、今回の選挙の争点なのではないか。定額減税は、その象徴の政策といっていい。

国民に影響力のあるテレビ番組であるからこそ、その責任感にたって、本当の政治を視聴者に考えさせる良識ある番組作りを期待したい。

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