がん対策推進法 – 伊藤わたる

がん対策推進法

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 こんにちは(^^) 公明党は今国会で「がん対策推進法」(案)の制定に取り組んでいます。その中で、放射線治療、緩和ケアを特に強化すべきと主張しています。その背景等について簡単にお話します。

Q.なぜ放射線治療を強化する必要があるのか?
A.生活の欧米化で、がんの欧米化が進み、治療も手術中心から放射線治療へ!
 40年ほど前までは、がんといえば胃がんが主流でした。このため、「がん⇒胃がん⇒手術」という手術偏重の時代が続いてきました。しかし、日本人の生活の欧米化で、がんも、胃がん、子宮がんから⇒肺がん、乳がん、前立腺がんなどへと「がんの欧米化」が進んでいます。この欧米型のがん治療には放射線が有効なのです。
 ところが手術をするための外科医は余るほどいるのですが、放射線治療医はたった500人しかいないのです。将来、日本人の4人に1人が放射線治療を受けると予想されるのに500人では到底まかなえないのです。
 
Q.放射線治療は、がん患者の痛みを取り除く「緩和ケア」にも重要な役割を果たしていると言われるが?
A.放射線治療は、完治治療だけでなく、非完治患者の症状緩和にも重要な役割!
 がんの特徴として、完治が得られず、がんによる死が定まっている場合でも、数ヶ月から数年の時間が残されるという点があります。この時間をどう過ごしていただくかが緩和ケアの大きな課題なのです。
 一方、有効性が確立されているがん治療には、外科手術、抗がん剤治療、放射線治療がありますが、放射線治療は患者の負担がないため、末期がん患者にも行うことが出来る治療なのです。

 私も4年前に腎臓のがんで母を亡くしました。病院にかかったときは既に末期で、手の施しようがないという状態でした。約1年の闘病生活の中で、家族の想いは「せめて痛みに見舞われず、静かに最後のときを迎えて欲しい」「家族全員に見守られる中で息を引き取って欲しい・・・」といったものでした。本当に毎日、祈るような想いでそう願い続け、本当に願いどおりの最後を迎えることが出来ました。
 母をがんで亡くした体験からしても、今回のがん対策推進法は何としても実現しなくてはならないと決意しています。

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