イージス艦「きりしま」を視察
こんにちは。9/1(金)、今日はあいにくの雨でしたが、横須賀にある海上自衛隊横須賀総監部を訪問し、海上自衛隊が保有するイージス艦「きりしま」を視察しました。
《神の盾・イージス》
イージス艦といえば、北朝鮮のテポドン2号の追尾に成功したり、あるいは昨年公開された映画「亡国のイージス」などで名前こそ知っていましたが、間近に見るのは初めてです。
そもそもイージス(Aegis)とは、ギリシャ神話に登場する最高神ゼウスが娘アテナに与えた、あらゆる邪悪を払う楯(アイギス:Aigis)に由来するそうです。のちにアメリカ海軍が開発した、大型の防空レーダーと強力な防空ミサイルを備えた艦隊戦闘システムのことをイージス・システムと呼ぶようになり、これらが搭載された艦艇のことを一般的にイージス艦と呼んでいます。
このイージス・システムは、強力なレーダーによって500キロの範囲で目標をキャッチし、多数の目標に対応可能な迎撃ミサイルを搭載しているため、人間の能力だけでは防ぐことのできない対艦ミサイルの同時多数攻撃にも的確に対処できるといいます。そしてこのイージス艦を実際に配備、運用している国は現在までのところアメリカとスペイン、そして日本だけであり、わが国では今後、弾道ミサイルに対処するための改良と、イージス艦の配備増強に力を入れていくこととなっています。
《戦争と平和》
イージス艦の配備は、わが国が置かれている現状を鑑みれば必要であると思います。しかしそれは、どこまでいっても現状に対する“対処療法”に過ぎません。真に“平和の楯”となり得るのは、武器ではなく、人と人との対話、そして信頼関係しかありません。地道ではありますが、これ以外に真の平和構築はないと思います。
そして忘れてはならないのが戦争と政治の関係です。19世紀のドイツの軍人クラウゼヴィッツは、著書のなかでこのように述べています。「要するに、戦争とは単に政治行動であるのみならず、まったく政治の道具であり、政治的諸関係の継続であり、他の手段を持ってする政治の実行である」と。
人種や宗教、価値観の違いや無理解から作り出されていく憎悪と対立。それを煽りたてる指導者たち。戦争が政治によって作り出されているならば、その根源にある悪しきものを断ち切らなければなりません。
“政治を監視せよ!”との先哲の魂の叫びに想いを馳せたとき、このイージス艦が私たちの“最後の楯”となる前に、政治家として徹底的に戦い続けなければならないと、強く決意しました。
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