帯状疱疹ワクチン 県、国の助成めざす
本年度は市が半額補助
愛知・小牧市
■伊藤(渉)氏ら、支援強化へ経験者の声聴く
50歳以上の人を対象に帯状疱疹ワクチンの接種費用を助成する自治体が増えている。各地方議会で公明議員が推進した成果だ。本年度から開始した愛知県小牧市も、その一つ。公明党の伊藤渉衆院議員がこのほど、帯状疱疹を2回発症した小牧市在住の武田千里さんと懇談。伊藤氏は「県、国による助成を実現したい」と決意を語った。
帯状疱疹は、子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが原因。痛みを伴う水ぶくれができ、治っても痛みが続くことがある。水ぼうそうにかかったことのある3割の人が経験するとされ、免疫力の下がる50歳以降に発症しやすい。
ワクチンは、1回接種する生ワクチンと、2回打つ不活化ワクチンの2種類がある。小牧市の助成額は、生ワクチンが3000円まで、不活化ワクチンが1回につき1万円まで。実際の費用の半分程度に当たる。
ワクチンの接種費用助成は、公明党の稲垣衿子市議が、党員の野口美恵子さんから「帯状疱疹に罹患したことがある友人がいる。助成を行えないか」と相談を受け、2021年9月議会で質問した。稲垣市議は、発症者の状況を「左腕が痛くて眠れず、整形外科を受診すると『原因不明だ』と言われ、2日後には発疹が出て、皮膚科で帯状疱疹と診断された。その間、痛みもあり、不安でたまらない状態だった」と紹介。全額自費負担のため「高齢者、特に年金生活者にとって出費は大変大きい」と指摘し、助成実施を求めていた。
帯状疱疹のつらさを2回経験した武田さんは「帯状疱疹は本当に大変。精神的にまいった」と振り返る。5年ほど前に初めて発症。左脇腹に痛みが出て、1週間ほど微熱が続いた。21年末に左脛に再発。しばらく神経痛が残って外出を控えた。市の助成開始を喜び、「接種を受けるつもり。帯状疱疹で悩む人をなくすために、国による助成を実現してほしい」と求めた。
公明党は、公費助成を全国各地で進め、「ゆくゆくは国の定期接種のような位置付けで無料で受けられるよう、ネットワークの力を生かしたい」(山口那津男代表)方針だ。武田さんの要望に対し、伊藤氏は「帯状疱疹のつらさなど、貴重な生の声を聴いた。党に持ち帰り、県、国での助成実施を進めたい」と決意を述べた。
公明党ニュース
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