ノーベル化学賞受賞者 吉野彰教授
本日10/18(金)12:30~公明党の文部科学・科学技術委員会合同会議にて、ノーベル化学賞を受賞された吉野彰教授(旭化成株式会社名誉フェロー)のご講演を拝聴する機会に恵まれました。
非常に気さくなお人柄で、とても和やかな雰囲気の中、「リチウムイオン電池の開発経緯とこれから」と題してお話を頂きました。
基礎理論の発見が1981年、基礎的研究による材料の発見が2000年、産業界におけるリチウムイオン電池の開発がノーベル化学賞受賞という形で評価されたのが2019年、それぞれ19年間隔で変化していることに触れ、さらに19年後の2038年頃に新たな展開が見込まれるのではないか、との未来予想を述べられました。
その未来の一つが、人工知能により全自動で走行する電気自動車(AIEV)が街中を走行するようになるというもの。
事故もなく、どのような方も移動の自由が高いレベルで保障され、加えて、太陽光などの再生エネルギーと蓄電池の機能も果たすAIEVのコラボレーションにより、地球環境により優しい社会の実現が可能になると。
その実現のためには、リチウムイオン電池の長期耐久性が克服すべき課題となる、とも仰っておられました。
最後に、下野六太参院議員の「未来を担う子ども達に送る言葉を!」との問いかけに対し、関西弁で親しげに大要次のように語って下さいました。
「よう勉強して欲しい。多くのノーベル賞受賞者の研究開始時期がだいたい35歳前後。その35歳頃を目指して、それぞれの分野でしっかり基礎的な勉強をして欲しい。そして一人一人の人生の中で、世の中に貢献できる何かを成し遂げて欲しい」と。
わずかな時間でしたが、より良い未来へ挑戦するための勇気と希望を与えて頂いきました。吉野先生、本当にありがとうございました!
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