伊藤わたる物語=3 小さな声を聴く力とネットワーク生かす – 伊藤わたる

伊藤わたる物語=3 小さな声を聴く力とネットワーク生かす

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/ カテゴリー:ブログ / 作成者:伊藤わたる

2013年の初め、愛知県に住む夫妻から相談を受けました。「自らの意思で留学した娘は、日本の公立高校に通うことができない」という内容でした。

娘さんは中学生の時に留学。帰国して公立高校に通うことを希望しましたが、壁がありました。文部科学省が1988年、都道府県に対し、帰国子女の高校編入学の機会を拡大するよう通知しましたが、その主な対象は「保護者の転勤というやむを得ない事情」による帰国子女。他の理由による帰国については明記されていなかったのです。

夫妻の悩みを聴いた私は、すぐに文部科学省の担当者と直談判。同省は約3カ月後、保護者の転勤以外の事情で帰国した子女についても、公立高校への編入学の機会を拡大するよう、都道府県に通知しました。

娘さんは、無事に公立高校へ編入。大学への進学も果たしました。大学合格の際、お父様から報告のメールが。感謝の言葉とともに、娘さんの「伊藤さんや、いろいろな人にお世話をかけて今があるから時間を無駄にせずに頑張る」と決意が記されていました。私は「さらに一人の人を大切に、課題解決に挑んでいこう」と誓いました。

2013年の夏、三重県松阪市で全焼火災が2件発生。京都府福知山花火大会の爆発事故で死者が出て大きなニュースになりました。どちらもガソリン携行缶の誤った取り扱いが原因とされました。公明党の山本節・松阪市議(当時)が調査した結果、携行缶購入時に取扱説明書が付いているものの、本体には注意事項が表示されていないことが分かりました。

「購入後は本体のみを持ち運ぶ。同様の事故が再発する可能性が高い」と考えた山本議員は私に連絡をくれました。私は、消防庁に対策をとるよう提言。同庁は「全く同じ問題意識を持っていた」と答え、携行缶上部に「ガソリンの噴出に注意する」「フタを開ける前にエンジン停止・エア抜きをする」などと表示するよう、業界団体を通じてメーカーに呼び掛けました。

「一人の小さな声を聴く力」と「ネットワーク力」が公明党の武器です。皆さまの未来を開き、命を守るため、これからも働きます!

伊藤わたる物語=3 小さな声を聴く力とネットワーク生かす

公明新聞中部版 2023年6月4日

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