一歩前進の夏へ – 伊藤わたる

一歩前進の夏へ

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おはようございます。今朝は、目に留まった記事の抜粋をお届けします。

体が不自由な少女。小学校の登下校は母が車で送迎していた。

ある日、母が風邪をひき、「今日は学校を休ませましょう」と家族に相談した。

すると祖母は「いえ、こんな時だからこそ行かせましょう」と言った。祖母と少女は「1、2、1、2」と声を掛け合いながら徒歩で学校に向かった

後年、大人となった彼女から「大切な思い出」として聞いた話だ。

「その気になれば、できることを増やせる。ささやかですが大事な自信になりました」と彼女は述懐した。

苦難に負けなかった思い出は忘れ難い。その出来事が「楽しかったのか、苦しかったのか」以上に、「自分を成長させてくれた」ことが、深く心に残るからだろう。

「皆に『この夏は大変だったけれど、僕は、私は頑張った』という思い出をつくらせてあげたい」

2020.8.16聖教新聞「名字の言」一部抜粋

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