エネルギー安全保障への取り組み – 伊藤わたる

エネルギー安全保障への取り組み

東日本大震災に伴う原発停止以降、我が国のエネルギー需給構造は大きく変化し、安定的かつ低廉なエネルギー調達が喫緊の課題となっています。このため、北米からパナマ運河を経由したシェールガス輸送、北極海航路、...

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選挙戦4日目。今日も一生懸命、丁寧に語り抜いて参ります。
比例区は「公明党」。どうか、よろしくお願いいたします!!

さて、

東日本大震災に伴う原発停止以降、我が国のエネルギー需給構造は大きく変化し、安定的かつ低廉なエネルギー調達が喫緊の課題となっています。

このため、北米からパナマ運河を経由したシェールガス輸送、北極海航路、豪州からの液化水素輸送等、エネルギー輸送ルートの多様化に対応した安定的な輸送を確保するため、我が国の技術・技能を活かした海運・造船分野の戦略的な取り組みを支援してきました。

今年の夏はパナマ運河を視察。ロイ運河担当大臣、ベニテス運河庁長官代行との懇談に臨みました。パナマ運河はこの夏の8/15をもって開通100周年の佳節を迎えます。2015年の完工を目指して拡張工事が進められており、日本の経済安全保障にとっても、大変に大きな影響を及ぼします。

現在、米国からの輸送ルートはスエズ運河経由で約42日を要しますが、パナマ運河の拡張工事が完工すると、大型LNG船が通行可能になり、輸送機関は約25日へと大幅に短縮されます。シェールガス輸送も視野に入り、エネルギーのコストの低減や調達先の分散にも大きく寄与します。

また、日本の独自エネルギーの確保も最重要な政策課題です。そうした観点から、メタンハイドレートの調査も支援してきました。メタンハイドレートとは、メタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質です。我が国周辺海域において相当の量が存在していることが見込まれており、将来の天然ガス資源として期待されています。

我が国周辺海域に存在するメタンハイドレートは、表層型と砂層型がありますが、主に日本海側で確認されている表層型は、「海洋基本計画」(平成25年4月閣議決定)に基づき、昨年度から資源量把握に向けた調査を開始しています。

海洋国家・日本の発展に向け、長期的な課題にも果敢に挑戦していきます!!

(2014年12月5日)