初の訪中を終えて
こんにちは。ご報告が遅くなりすみません!
7月1日(土)から7月5日(水)にかけて、日中議会交流委員会の一員として初めて中国の大連及び北京を訪問しました。この交流プログラムは、河野洋平衆議院議長と中国・全国人民代表大会(以下、全人代)の呉邦国常務委員会委員長との間で提案され、昨年からスタートしたものです。今回の訪中団は自民党の佐田玄一郎衆議院議員を団長として各党から総勢9名で構成され、公明党からは私が代表として参加させていただきました。
《臨海都市・大連》
初日から2日間は大連を訪問。大連市人民代表大会常務委員会の李永金主任(日本では市議会議長に相当、以前は大連市長を歴任)らと意見交換の機会を得ました。李主任が市長であった時、日本の47都道府県のうち39箇所を直接訪問し、企業誘致に尽力するなど精力的なトップセールスの結果と、年々取扱量を増やし続ける大連港に隣接するという地理的条件の良さから、大連には3,000社を超える日本企業が進出するようになり、2005年の大連市単独のGDPは前年より14.2%も増加するなど、その発展ぶりは目を見張るものがあります。街並みからもその発展ぶりは十分認識でき、至る所で再開発が行われ、若干荒削りなものの市街地は非常に洗練された空間となっていました。それにしても、市が単独でGDPの推移に着目していることからも分かるように、日本と比較すると地方の力が非常に強く、各省・各市の競争によって国全体の経済力の向上が図られているという印象をもちました。
《首都・北京にて》
2日目の夜から北京に移動し、3日目から最終日にかけて全人代の呉邦国委員長や路甬祥副委員長をはじめ、唐家セン国務委員、劉延東政治協商会議全国委員会副主席らと会議を行い、現在の日中関係について、当初の予定を2時間近くオーバーするほどの活発な意見交換を行いました。中国の方々からは“和すれば双方に利益をもたらし、争えば双方の利益を損なう”との胡錦濤国家主席の一貫した考えに基づき、日中友好への情熱こもる発言が相次ぎました。日本側からも佐田団長をはじめ各議員から、現状を憂い、日中国交正常化当時の原点を再確認し、未来志向で日中友好にかける心情が語られました。私からは、公明党は神崎代表以下一致団結して、現在の日中間の軋みの原因となっている総理の靖国参拝に明確に反対し続けていること、そして引き続きあらゆる交流を通して日中友好の“金の橋”をより一層強固なものとすべく努力し続ける旨をお伝えしました。
《おわりに》
中国を訪れて肌で感じた感覚は、とても初めて来た国とは思えない、温かなものでした。道を行く人々、街並み、田園の風景等々、どれ一つとっても同じ文化圏であることを再認識し、日本がこの国から受けてきた恩恵の数々、そして恩を仇で返すような行為に臨んでしまった過去の歴史を思うとき、アジアの一員として我が国がとるべき行動は自ずから決定づけられていく、そう思えてなりません。“一番そばにいる人を愛せない人に、どうしてより多くの人々を幸福にすることができようか”。先哲の箴言に耳を傾けつつ、一人の政治家として更なる努力と忍耐で、本当に皆様のお役に立てる実力をつけなければ・・・ あらためて決意いたしました。
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